- 日本仏法最初の官寺

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講堂

講堂
 このお堂は、講義が行われる場所である。中心伽藍の一番北にあるお堂で、お堂の中は西側の冬堂と東側の夏堂に分かれています。冬堂の本尊は十一面観世音菩薩像で、夏堂の本尊は阿弥陀如来像です。両本尊とも現世の平和と来世の救済に関連しています。お堂の中央には聖徳太子摂政像が祀られてます。
 講堂は過去に何度も建て直されており、最近では1963年に鉄骨とコンクリートで再建されています。しかし、中心伽藍の他の再建された建物と同様、その外観は飛鳥時代(552〜645年)建立当初の様式に忠実とされています。中でも講堂は、柱が細くデザインされているのが特徴で、2022年には登録有形文化財に指定されました。
 堂内の壁画は郷倉千靭(1892-1975)によって描かれたもので、西アジアから東アジアへ旅をする仏教伝来の様子が描かれています。特に、中国の仏教僧で学者であり、インドに渡り仏典を中国に持ち帰ったことで知られている玄奘三蔵(602-664)の軌跡が描かれています。