- 日本仏法最初の官寺

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石舞台

石舞台
 六時堂前の亀池の中央に架かるこの石舞台は、普段は四天王寺境内でも静かな場所であるが、4月22日には四天王寺で最も華やかな儀式のひとつが行われる場所となります。毎年、四天王寺の開祖である聖徳太子(574-622)の命日にちなんで、その御霊を慰める「聖霊会(しょうりょうえ)」と呼ばれる法要が行われます。天上に咲くという曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という彼岸花に似た花を模した大きな赤い玉の飾り付けなどで、舞台は華やかに彩られる。さらに華美な衣装を纏った演者達が「聖霊会舞楽」と呼ばれる一連の舞を披露します。
 これらの舞楽は「天王寺舞楽」とも呼ばれ、それぞれの演目に意味や衣装が異なります。1400年以上前に聖徳太子がアジア大陸から日本に伝えた伝統芸能に起源があります。この宮廷音楽と舞踏の様式は、平安時代までに「舞楽」と呼ばれるようになりました。天王寺舞楽の様式は、他所で行われている地味な様式よりも動的であることで知られています。約200平方メートルもある石舞台は、多くの演者が同時に力強く舞うのに適した広さがあります。  最初に舞台が建立されたのが年代不詳ですが中世に遡ります。現在の舞台は1623に石造りとして再建されたもので、1808に修理が成されました。舞台は1954年に重要文化財に、1975年には聖霊会の舞楽が重要無形民俗文化財に指定されました。