- 日本仏法最初の官寺

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五重塔

五重塔
 五重塔は、インドの仏塔に由来し、仏舎利(ぶっしゃり)と呼ばれる仏の遺物が納められています。四天王寺が593年に創建された際、聖徳太子(574-622年)は六道のすべてを救済する願いを込めて、6つの仏舎利と自身の毛髪6本を基礎の柱の中に納められました。この理由から、この塔は「六道利救の塔」とも呼ばれています。
 自然災害や戦争により何度も破壊された後、現在の八代目の塔は1959年に鉄筋コンクリート造りで再建されました。建築史家たちの努力により、創建当時の姿を忠実に復元したものとなりました。この構造の特に注目すべきは、塔の頂部にある9つの輪を持つ高さ12.3メートルの総輪(そうりん)で、これは総高39.2メートルのほぼ3分の1を占めています。中心伽藍の他の再建建造物とともに、この塔は2022年に登録有形文化財に指定されました。
 塔の内部には、山下摩起(1890-1973年)によって描かれた仏陀の教えを説いたり、天から降臨する場面などを描いた壁画があります。参拝者はどなたでも塔の北側扉より塔内に入ることができますが、壁画、仏像、供物に触れることはご遠慮ください。