- 日本仏法最初の官寺

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元三大師堂

元三大師堂
 このお堂は、多くの名で知られる高僧・良源(912-985)を祀っています。 良源は、正月三日に亡くなったことから、"元三大師 "と呼ばれるようになりました。良源は生前も、その後の数世紀も、人気のある人物でありました。
 良源は非常に美形であったとも言われていますが、最も有名な良源のイメージのひとつは、骨と角のある鬼の姿であります。永観二年(984)、国内に疫病が流行した際、良源は人々の難儀を救おうと大きな鏡の前で禅定に入られると、鏡に映るお姿が恐ろしげな夜叉のようなお姿に変化されたので、弟子の一人がこの角のある良源の簡素な姿を描き、そしてその様相を木板に写して複製され、人々は魔避けとして自宅にこれを置いていました。
 多くの人々が良源の霊的な才能を信じ、助言を求めたといいます。彼には、慈悲の菩薩である観音菩薩の言葉を100枚の紙片に書き記すという占いの方法があり、人々はそこに記載されている内容を神仏からの助言だと信じました。これが、現在日本中の神社仏閣で見られる「おみくじ」の起源だと言われています。
 元三大師堂は1623年に建立され、第二次世界大戦(1939年~1945年)の間に破壊されずに残った四天王寺の建物の一つで、1954年に重要文化財に指定されました。良源の智慧に影響を受けた多くの学生が、毎年1月3日に行われる合格祈願の法要に参加し、試験の成功を祈っています。